ソーシャルインパクトボンド
新しい動きを生む、地域資源と地域内外の人々をつなげる拠点づくり
東近江市SIB 田園にとけこむシェアオフィスsubaco.を育むプロジェクト
募集期間
2019年07月05日〜 2019年07月26日
営業者
合同会社社会的投資支援機構
資金使途
運営者への業務委託費
会計期間
2019年08月01日〜 2020年01月31日
目標償還率
102.00%
投資家特典
なし
償還済
現在の調達金額
500,000円
募集総額
500,000円
1口金額
20,000円
出資者数
23人
募集期間
2019年07月05日〜 2019年07月26日
営業者
合同会社社会的投資支援機構
資金使途
運営者への業務委託費
会計期間
2019年08月01日〜 2020年01月31日
目標償還率
102.00%
投資家特典
なし
プロジェクト要約
百済寺町の空き家を改修し 、琵琶湖と田園が広がる環境でシェアオフィスを展開します。新しいつながり 、ビジネス 、クリエイティブな発想が生まれる場、地域資源と地域内外の方をつなげる拠点としての発展を目指します。
プロジェクト要約
百済寺町の空き家を改修し 、琵琶湖と田園が広がる環境でシェアオフィスを展開します。新しいつながり 、ビジネス 、クリエイティブな発想が生まれる場、地域資源と地域内外の方をつなげる拠点としての発展を目指します。
プロジェクトサマリー
プロジェクト概要
シェアオフィス「subaco.(スバコ)」
subaco.プロジェクトは、百済寺町(ひゃくさいじちょう)の空き家を改修し、琵琶湖と田園広がる環境でシェアオフィス「subaco.(スバコ)」を展開していきます。
自宅でも職場でもない「第三の場所(サードプレイス)」として利用者の日常を彩っていきます。
subaco.は、新しいつながり、ビジネス、クリエイティブな発想を生む場所として、また地域資源と地域内外の方をつなげる拠点としての発展を目指します。
subaco.を育むことに至るまで
本プロジェクトの担当者の藤田 彩夏(ふじた あやか)さんは、東近江市地域おこし協力隊として2016年1月に移住し、東近江市を拠点に活動を開始しました。
藤田さんは、菜の花エコプロジェクト※1の発祥の地で、環境への配慮・エコの意識が高い東近江市で養蜂や農業の軸で地域活性化をしたいという思いから、地域おこし協力隊になりました。
※1 菜の花エコプロジェクト
2017年から地域の方々と共に「百済寺樽(ひゃくさいじたる)復活プロジェクト※2」を立ち上げ、プロジェクトリーダーとして奮闘します。
「百済寺樽」とは、室町時代の幻の銘酒です。
百済寺樽は、「東洋一の寺院」「地上の天国」と称された「天台宗 湖東三山 釈迦山 百済寺(以下「百済寺」)」で醸造され、幕府や朝廷に献上されていた歴史のあるお酒です。
百済寺は、今から1,400年以上前の西暦606年(推古14年)に聖徳太子の勅願(ちょくがん)により建設された近江最古の寺院です。
百済寺は、名だたる人物の歴史舞台として、近江の人々の新興を集めてきました。
しかし天正元年(1573年)に織田信長の手により百済寺の全域が焼き討ちされ、人々に愛された百済寺樽の歴史は終わりを迎えました。
「百済寺樽復活プロジェクト」は、藤田さんをきっかけとした幻の銘酒復活プロジェクトです。
百済寺、百済寺酒米生産組合、喜多酒造と共同開発を行い、試行錯誤を繰り返しながら444年ぶりに百済寺樽の醸造に成功しました。
※2 百済寺復活プロジェクト完成した「百済寺樽 特別純米酒 玉栄」
酒米には、百済寺町で大切に育てられた滋賀県酒造好適米「玉栄(たまざかえ)」を使用しました。
醸造は、全国新酒鑑評会で受賞実績多数の銘柄「喜楽長」で有名な喜多酒造が行いました。
米のうまみが全面に出ており、香り豊かな味わいになっています。
味の評判も良く、道の駅「あいとうマーガレットステーション」での限定販売では販売開始30分足らずで完売となりました(2019年2月10日)。
2年目からは滋賀県内の約20店舗の酒販店に取り扱われるまで販売が広がりました。
また、酒造りを支える「体験樽オーナー」という仕組みを作りました。
オーナーになれば、契約期間中は百済寺樽に使う酒米の田植えや稲刈り、百済寺での修行が体験でき、都市部からの参加者も多くありました。
この経験を通して、藤田さんは以下の気付き、思いを持ちます。
地域おこし協力隊の経験を通して得た気付きと思い
気付き
・地域活性化の活動には様々な資源を組み合わせることや地域の方を巻き込むことが重要
・都市部の人が単発ではなく、長く深く地域に関わることができれば、その地域の愛着をもつことにつながり、結果地域の賑わいがもたらされるということ
思い
・百済寺樽復活プロジェクトで、百済寺町に関わったことからこの地域で面白いことを行い、地域に恩返ししていきたい
・百済寺町の歴史や魅力、自然と一体になれる感動をより多くの方に知っていただきたい
・「体験樽オーナー」の都市部の参加者の長期的な滞在場所が地域に不足していること、この課題の解決に貢献したい
そして、地域おこし協力隊の活動が終わった2019年、藤田さんの新たな挑戦が始まりました。
地域おこし協力隊の活動から生まれた思いを実現するため、subaco.プロジェクトを立ち上げました。
シェアオフィス事業を通して、地域に貢献していきます。
本プロジェクトで進める事業内容は、主に以下の内容です。
・空き家の改装、清掃作業をし、シェアオフィスsubaco.をオープンします。
・subaco.利用者のペルソナ※3を設定して広報活動(営業、イベントの企画)を行います。
・地域とのつながりの構築から事業者や自治会との連携プログラムを作ります。
※3 サービス・商品の典型的な利用者像
田園にとけこむシェアオフィスsubaco.
・subaco.がある百済寺町について
百済寺町は、ゆっくりとした時間が流れ、美しい農村が広がっています。
名神高速バス停「百済寺」から徒歩15分で着くアクセスの良い場所にあります。
大阪・名古屋から1時間半、京都から1時間です。
都市部から少し足を延ばすことで豊かな農村の暮らしに触れることができます。
subaco.を通して、百済寺町の美しい農村と歴史、魅力を知っていただけます。
・subaco.会員、オーナー契約について
subaco.利用者はご自身の生活パターンに合わせたプランを選択できます。
subaco.会員
subaco.会員は、1日9時から21時まで、会費1人1日500円(税抜)にてsubaco.をご利用いただけます。
subaco.オーナー
オーナー契約をすると、subaco.のオーナーになることができます。
オーナーは、年間限定10名までです。
オーナーになっていただく方には、年間契約をしていただきます。
オーナー契約は月額10,000円(税抜)にてご契約いただけます。
オーナーは、契約期間中subaco.を自由にご利用いただけます。
オーナーは、自分の興味がある分野や得意分野を持ち寄りイベントの企画・主催ができます。イベント会場として、subaco.を優先的にお使いいただけます。
・ subaco.でできること
subaco.では、以下のようなサービスをご提供いたします。
地域にとけこむ、地域をつなげるsubaco.
subaco.は、利用者が地域とのつながりを密にできる時間を提供します。
例えば、以下のような取り組みを予定しています。
1.
愛東地区を拠点に活動するあいのみ企画室は、ご当地ドラマやご当地映画を製作しています。
地元の魅力を取り入れた作品を作っています。
東近江市発のオリジナル映画上映会をsubaco.で行います。
映画上映後は、製作者との交流ができ、地域の魅力を映画と製作者を通じて知ることができます。
2.
都市部、農村部がつながり、それぞれであるものとないものを組み合わせ、subaco.に集うそれぞれの人が得意なもの、興味のあるものを持ち寄りながら、subaco.から新たな動きを作っていきます。
例えば、都市部を拠点にしているフリーペーパーの編集長を呼び、トークショーを行います。
トークショーの参加者は、編集長と一緒に百済寺町を散策しながら自分達の目線で地域の魅力を切り取り、フリーペーパーを作ってみるといったワークショップへの展開が考えられます。
本事業で実現したいこと、期待できること
・空き家の改装、清掃作業を行い、シェアオフィスにして地域の価値を高める物件に変えます。
・地域の事業者との連携を行い、subaco.利用者が地域とのつながりを密にできる機会(イベント)を提供します。
・地域内外のさまざまなものが組み合わさることで、新たな動き・ビジネスをつくっていきます。
・琵琶湖と田園が広がる環境の中に佇むsubaco.では、集中して、落ち着きながら作業に向かうことができます。田園風景が広がるsubaco.から見える景色
・subaco.を通じて百済寺町の歴史や魅力、自然と一体になれる感動を知っていただきます。
・subaco.からさまざまな動きが生まれていくことで、東近江市の認知度向上に貢献します。
・subaco.では地域の空き家活用に積極的に取り組みます。
・subaco.は地域内外の方をつなげる拠点、地域住民の居場所としての発展が期待できます。
・subaco.を通して地域外の方に来ていただくことで東近江市の関係人口※1増加に貢献します。
※1 「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のこと
事業スケジュール、今後の展開
2019年6月上旬:空き家改装、清掃作業
2019年7月中旬:HP作成、チラシ配布、フリーペーパー収集
2019年8月頃:subaco.オープン、イベント開催、事業者への営業開始
2021年4月頃:新たな物件探し開始
2021年8月頃:移転先店舗改装・清掃作業開始
2022年3月頃:移転先店舗オープン
運営者メッセージ
subaco.プロジェクト 代表 藤田彩夏さん
subaco.は蜂の「巣箱(すばこ)」が由来です。蜂の巣作りは、働きバチがいろいろな材料を持ちより作られます。そのため、巣の壁の色、しま模様はさまざまです。
subaco.も、subaco.に集った人たち、応援してくれる人たちで象り(かたどり)、彩っていきたいと考えています。地域内外の人たちと一緒に育てる場所にしたいと考えています。
subaco.が地域にできることで地域に面白いことが生まれていくこと、地域の課題解決に貢献できること、地域の魅力を高めることができればと考えています。
今回のSIB事業に参加したことでsubaco.プロジェクトの思いを知っていただき、ぜひsubaco.の成長にご支援・ご協力をいただけると嬉しいです。
SIBの成果目標
会計期間内に下記3つの成果目標達成を目指します。
(1)ペルソナ(サービス・商品の典型的な利用者像)を設定して広報活動
(2)市内外で月額利用オーナーを10人集める。
(3)地域とのつながりの構築(自治会との連携プログラムづくり)
営業者紹介
会社名 合同会社社会的投資支援機構
代表社員 株式会社未来資本製作所
設立日 平成30年9月12日
役職員にはSIB事業に携わった者が在籍しており、本匿名組合契約およびSIBに関する仕組みについて熟知した人材が揃っています。
※本プロジェクトアセットは営業者である合同会社社会的投資支援機構が運営者に委託して事業を実施します。
※当サイトでは、「集団投資スキーム(ファンド)」を、投資の社会性をより強調するため「プロジェクトアセット」と呼んでいます。
運営者紹介
団体名 subaco.プロジェクト
代表 藤田 彩夏
設立日 平成31年4月
運営メンバー数 4名程
藤田彩夏さん
兵庫県伊丹市出身。大学時代に、農学部に所属し、米の研究を行いました。
大学卒業後は大阪市内の百貨店に就職、もともと興味のあった「養蜂」に関わったことを機に退職、NPO法人梅田ミツバチプロジェクトのメンバーとしてはちみつの利用法や養蜂技術を勉強します。養蜂のワークショップを開催するなど都市部の方にミツバチを通じて環境や食育を学ぶ場を提供しました。
藤田さん自身も一次生産者であったことから大阪市内で生産者を集めたマルシェを行い、都市部と農村部をつなげる活動を積極的に行いました。そして、生き物と関わる中で、都市部ではなく自然豊かな農村部で生き物と関わりたい、農村部で農業に関わりたいという思いが強くなります。
環境への配慮・エコの意識が高い東近江市で東近江市地域おこし協力隊として2016年1月に移住。東近江市を拠点に活動を開始しました。
2017年から地域の方々と共に「百済寺樽復活プロジェクト」を立ち上げ、プロジェクトリーダーとして地域の方々と一緒に新ブランドの創出、農業体験型プログラムの提供を行いました。
2017年12月に合同会社グリーンラボラトリーを設立し、農林漁業や農村部のまちづくりのコンサルティング事業を行っています。
2019年4月よりsubaco.プロジェクトを立ち上げ、シェアオフィス事業を進めていきます。
募集情報
本匿名組合契約名称 | 東近江市SIB 田園にとけこむシェアオフィスsubaco.を育むプロジェクト |
---|---|
営業者 | 合同会社社会的投資支援機構 |
取扱者 | プラスソーシャルインベストメント株式会社 |
出資金募集最大総額 | 500,000円 |
出資金募集最低金額 | - |
出資金申込単位 | 20,000円 (出資金:20,000円、取扱手数料:なし) |
申込上限口数 | 3口(個人)3口(法人) |
募集最大総口数 | 25口 |
取扱者の報酬 | 組成報酬、運営報酬、監査報酬 |
会計期間 | 2019年08月01日~2020年01月31日 |
リクープ売上金額(税抜) | |
営業者の報酬 | 本匿名組合事業利益-匿名組合員の利益-取扱者の報酬 売上金額-事業費用 匿名組合員への分配金額-匿名組合出資金 |
決算日 | 2020年1月31日 |
報告日 | 決算日から60日以内 |
分配日 | 決算日から90日以内の営業者が指定する日 2020年3月の事業報告会(成果の評価)終了後 |
事業計画
今後の事業計画
今後の事業計画は、以下のとおりです。ただし、営業者及び取扱者は、本匿名組合事業の売上金額として、本事業計画上の売上金額を保証するものではなく、匿名組合員に対して分配金額を保証するものでもありません。
(1) 事業計画について
本匿名組合事業は、百済寺町でシェアオフィスを開業し、地域交流の拠点として機能する事を目指します。
(2) SIBの成果目標と支払い条件に基づく分配について
①ペルソナ(サービス・商品の典型的な利用者像)を設定して広報活動
②市内外で月額利用オーナーを10人集める。
③地域とのつながりの構築(自治会との連携プログラムづくり)
(3) 事業計画上の実現施策(運営の方針)について
営業者は、2018年に設立されたばかりの会社ですが、営業者の役職員には、SIB事業に携わった者が在籍しており、本匿名組合契約およびSIBに関する仕組みについて熟知した人材が揃っています。
また、営業者は、本匿名組合事業を事業者に業務委託することにあたり、受託事業者が「東近江市版SIB事業」に関する所定の手続きを経て、適正に採択された事業者であることを確認しています。
分配シミュレーション
分配シミュレーションについて
1. 成果目標が達成された場合
公益財団法人東近江三方よし基金より営業者に対して、業務委託料が支払われます。これを原資として、償還率102%(税引き前)の分配金が支払われます。
2. 成果目標が達成されなかった場合
公益財団法人東近江三方よし基金より営業者に対して、業務委託料は全く(0%)支払われません。このため、営業者から匿名組合員に対して、分配金だけでなく、出資金についても一切支払われることはありません。
仕組み図
資金使途
ファンド資金は、以下の内容にて使用いたします。
項目 | 金額 |
運営者への業務委託費 | 500,000円 |
合計 | 500,000円 |
(注1)上記の合計費用、内訳項目、金額はあくまでも見込みであり、変更の可能性があります。最終的な費用が上記を上回った場合には営業者が負担し、下回った場合には分配時に返還させて頂きます。なお、返還金額に利息は付きません。また、上記以外に必要となる費用につきましては、営業者が負担いたします。
(注2)出資金の資金使途については、取扱者による監査が行われます。
(注3)状況により、上記資金使途内容について営業者が先に立て替えて支払い、その後、出資金を充当することがあります。
(注4)本匿名組合事業遂行のため、会計期間開始前であっても、営業者が必要に応じて出資金を資金使途内容に従って使用することがあります。
運営者 収支計画
収入の部
項目 | 金額 |
SIB事業支援金 | 500,000円 |
自己資金 | 192,000円 |
合計 | 692,000円 |
支出の部
項目 | 金額 |
修繕費 | 200,000円 |
備品購入費 | 50,000円 |
委託費 | 200,000円 |
印刷製本費 | 50,000円 |
消耗品費 | 50,000円 |
交通費 | 30,000円 |
家賃 | 112,000円 |
合計 | 692,000円 |
リスク
匿名組合契約「東近江市SIB 田園にとけこむシェアオフィスsubaco.を育むプロジェクト」の締結については、以下のような留意点及びリスクがあります。
1. 本匿名組合契約の性格に関する留意点
本匿名組合契約に係るすべての業務は、営業者が自ら行い又は営業者が事業者等の関係機関に委託することになっており、これらにつき匿名組合員が行うこと、又は指図をすることはできません。したがって、本匿名組合事業の状況によっては、事業継続や売上の確保のため、契約期間中において、営業者又は事業者等の関係機関の判断の下に価格等の変更等を行う可能性があります。
2. 本匿名組合契約の流動性に関する留意点
契約期間中、本匿名組合契約は解約できません。本匿名組合契約の譲渡は、同契約により制限されます。本匿名組合契約を取引する市場及び匿名組合員である立場を取引する市場は現時点では存在しません。
3. 出資金の元本が割れるリスク
一般的に、本匿名組合契約に基づく利益の分配又は出資金の返還は、専ら営業者の本匿名組合事業による収入をその原資とし、かつ、会計期間中における営業者の売上金額を基に算定される分配金額の支払いのみをもって行われます。したがって、会計期間中の本匿名組合事業における売上によっては、利益の分配が行われない可能性があり、また、分配金額の支払いが行われたとしても、全会計期間をとおして匿名組合員に支払われる分配金額の合計額が当初の出資金を下回るリスクがあります。
また、本匿名組合契約は、「東近江市版SIB事業」を組み込んだ仕組みとなっています。SIBとは、Social Impact Bond(ソーシャルインパクトボンド)の頭文字を取ったもので、社会的課題の解決と行政コストの削減を同時に目指す手法であり、民間資金(匿名組合員が払い込んだ資金)で営業者が優れた社会事業を実施し、事前に合意した成果が達成された場合に、成功報酬が分配金として行政より匿名組合員へ支払われます。
また、SIBの特徴としては、①対象事業は社会的課題の解決であること、②投資モデルは社会的成果連動型であること、③事業形式は行政と民間の連携であること、の3つが挙げられています。
4. 営業者および営業者が業務を委託する事業者の信用リスク
営業者および営業者が業務を委託する事業者の今後の事業の状況如何によっては、営業者が支払不能に陥り、又は営業者に対して破産、会社更生、民事再生などの各種法的倒産手続きの申立てがなされる可能性等があり、これらに該当することとなった場合には、本匿名組合事業における売上金額により分配金額が発生していたとしても、本匿名組合契約に基づく分配金額の支払い、又は出資金の返還が行われないリスクがあります。匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権(出資金返還請求権及び利益分配請求権をいいます。以下同じです。)には、何ら担保権が付されていません。また、営業者が破産等の法的倒産手続きに移行した場合には、匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権は、他の優先する債権に劣後して取り扱われます。そのため、法的倒産手続きの中で、他の優先する債権については支払いがなされ、回収が図られた場合であっても、匿名組合員が有する支払請求権については一切支払いがなされないリスクもあります。さらには出資金の返還が行われないリスクがあります。匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権(出資金返還請求権及び利益分配請求権。以下同じ。)には、何ら担保権が付されていません。また、本匿名組合事業における売上金額により分配金額が発生したとしても、本匿名組合事業において多額の費用や損失が発生した場合においては、分配金額の支払いが行なわれないリスクがあります。さらに、営業者が破産等の法的倒産手続きに移行した場合には、匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権は、他の優先する債権に劣後して取り扱われます。そのため、法的倒産手続きの中で、他の優先する債権については支払いがなされ、回収が図られた場合であっても、匿名組合員が有する支払請求権については一切支払いがなされないリスクもあります。
5. 事業形態及び事業環境の変化に伴うリスク
本匿名組合事業は、「東近江市版SIB事業」を組み込んだ形態となっており、営業者および営業者が業務を委託する事業者にとって複雑な仕組みが含まれる事業です。したがって、本匿名組合事業については、事業開始後も匿名組合員に対して十分な説明が必要となるケースが発生する、あるいは運営体制の構築または事業の遂行について見直しをせざるを得ないこと等により、安定的な運営を図るまでに予想外の時間を要する可能性があります。
6. 経営陣の不測の事態に係るリスク
営業者および営業者が業務を委託する事業者については、経営陣に不測の事態(病気・事故・犯罪に巻き込まれる等)が生じることにより、本匿名組合事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。本匿名組合契約では、当該リスクに対して各種保険等によるリスク・ヘッジを行いません。
7. 資金繰りが悪化するリスク
本匿名組合事業について、事業計画上の売上を著しく下回った場合、予想外のコストが生じた場合、現時点で想定していない事態が生じた場合等には、営業者および営業者が業務を委託する事業者の資金繰りが悪化するリスクがあります。
8. 債務超過のリスク
営業者および営業者が業務を委託する事業者の事業の業績等によっては、今後について営業者および営業者が業務を委託する事業者が債務超過の状態に陥ることも想定されます。
一般的に債務超過状態の会社は、次のような不利益を被るリスクがあります。まず、金融機関等は、債務超過状態の会社への融資を実行しない場合が多く、債務超過の会社は、新規の借入ができない可能性があります。また、取引先との取引継続に支障が生じる可能性があります。次に、債務超過は、営業者の破産、民事再生、会社更生又は特別清算の各手続きの開始原因であり、営業者についてこれらの手続きの申立てがあると、本匿名組合契約は直ちに終了します。さらに、債務超過の場合、営業者の資産に対して債権者による仮差押命令が発令される可能性が高くなります。仮差押命令が発令された場合、取引先との取引に支障が生じたり、金融機関からの借入等に関して、期限の利益が喪失する等により、支払不能となることで事業継続に支障をきたしたりする可能性があります。また、仮差押命令が発令されると、本匿名組合契約は直ちに終了します。いずれの場合にも、出資金の全部が返還されないリスクがあります。
9. 資金繰りに関するリスク
本匿名組合事業について、事業計画上の売上を著しく下回った場合、予想外のコストが生じた場合、現時点で想定していない事態が生じた場合等には、営業者の資金繰りが悪化し、事業の継続や分配金の支払に重大な支障が生じるリスクがあります。
10. 資金調達のリスク
営業者は本匿名組合事業の必要資金を本匿名組合契約による出資金でまかなう計画です。したがって、本匿名組合契約での資金調達が滞る場合、事業計画通りに本匿名組合事業を開始することができないリスク及び事業計画の売上規模が縮小するリスクがあります。
11. 出資金の送金及び使用に関するリスク
成立した本匿名組合契約に係る出資金は、募集期間中であっても、営業者が本匿名組合事業を遂行でき、かつ、本匿名組合事業の遂行のために必要であるという判断を営業者が下した場合には、資金使途・費用見込みに示す資金使途内容に従って本匿名組合事業の遂行のため使用されます。このため、本匿名組合契約が契約期間満了前に終了した場合、又は本匿名組合契約が遡って未成立とみなされた場合には、本匿名組合契約の定めに従い、出資金が各匿名組合員の出資口数に応じて返還されますが、既に支出された費用がある場合等、出資金を返還できなくなった場合には、出資金は減額されて返還されるリスクがあります。
12. 事実の調査に関するリスク
取扱者が行う事実の調査は、取扱者独自の水準に基づき実施される調査であり、また、入手資料及び質問に対する営業者からの回答について、すべて真実であることを前提としておりますが、営業者が事実の調査を誤るリスクがあります。また、取扱者による事実の調査に基づくファンド組成の判断は、匿名組合員への分配金額や出資金の返還を保証するものではなく、営業者の事業計画や、営業者が破産等しないことを保証するものではないことに、くれぐれもご留意下さい。
13. 大地震・大津波等の自然災害のリスク
大きな地震や津波、台風等の自然災害等に起因する事象により、事業の継続について悪影響を受けるリスクがあります。
14. 風評被害によるリスク
伝染病、放射能汚染等その他の理由により、風評被害を受けるリスクがあります。
15. 許認可等に関するリスク
本匿名組合事業の実施にあたっては、関連する許認可が必要となる可能性があります。営業者が既に必要な許認可を得ている場合であっても、法令に定める基準に違反した等の理由により、あるいは規制の強化や変更等がなされたことにより、その後当該許認可が取り消され、事業に重大な支障が生じるリスクがあります。
16. 訴訟等に関するリスク
営業者の事業活動において、製造物責任、環境保全、労務問題、取引先等との見解の相違等により訴訟を提起される、又は訴訟を提起する場合があり、その動向によっては、営業者の事業に悪影響を及ぼすリスクがあります。また、訴訟等が行われることにより、営業者の社会的信用等が悪影響を受けるリスクがあります。
営業者情報
営業者
商号 | 合同会社社会的投資支援機構 |
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所在地 | 京都府京都市上京区河原町通丸太町上る出水町284番地 |
事業内容 | ソーシャルインパクトボンド事業 |
設立日 | 平成30年9月12日 |
代表者 | 代表社員 株式会社未来資本製作所 |
決算日 | 7月31日 |
取扱者
本匿名組合契約の出資募集および契約締結の取扱い、本匿名組合契約の管理運営、匿名組合員へのIR業務等を委託する会社の概要は、次のとおりです。(2019年07月05日現在)
商号 | プラスソーシャルインベストメント株式会社 |
---|---|
登録 | 第二種金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第396号 |
本店所在地 | 京都市上京区河原町通丸太町上る出水町284 |
電話番号 | 0752577814 |
事業内容 | 第二種金融商品取引業 |
資本金 | 8,000万円 |
設立日 | 2016年04月14日 |
役員 | 代表取締役会長 深尾 昌峰 代表取締役社長 野池 雅人 取締役 吉澤 保幸 監査役 石原 俊彦 監査役 可児 卓馬 |
事業所所在地 | 京都市上京区河原町通丸太町上る出水町284 |
決算日 | 6月30日 |
加入協会 | 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 |