プロジェクトニュース
2019年07月18日
「東近江市版SIB事業 事業・出資説明会〜地域でがんばる事業を応援してください!〜」を開催しました!
2019年7月13日(土)10時30分~12時 場所:湖東信用金庫本店5階 コミュニティホール
本レポートでは、説明会の様子をご紹介いたします。
東近江市版SIB事業について
はじめに、公益財団法人東近江三方よし基金から「東近江市版SIB事業」についてのお話をいただきました。
東近江市版SIB事業では、地域活動や地域課題を自分ごとに捉えること、各事業・活動への応援団になることができます。
地域での暮らし方、働き方、地域医療や地域福祉のあり方をみんなで一緒に考えること、地域の魅力、市民の夢などを共有して広げていき、応援する仕組みです。
東近江市版SIB事業 特集ページ
東近江市版SIB 各プロジェクトの概要
【東近江市SIB ぶどうを育てワインを醸造・魅力ある地域経営に乾杯プロジェクト】
東近江市SIB ぶどうを育てワインを醸造・魅力ある地域経営に乾杯プロジェクト 募集ページ
「Laque」代表の漆﨑様よりご説明いただきました。
Laqueは、マスカットベリーAを中心としたワイン用のぶどうの栽培や醸造技術の習得を行い、東近江市産ぶどう100%のワインを自家醸造・販売できる体制を構築していきます。
Laqueは、ぶどうの可能性を追求し、ぶどうの持つポテンシャルを最大限引き出して魅力を発信していきます。
以下の成果目標達成を目指し、事業を進めていきます。
① 8,000本のワインの販路計画の作成
▶ 酒類製造免許を取得する場合、1年あたりに最低醸造量が定められています。
ワインの最低醸造量は、年間6,000ℓです。
750 mℓビンで換算した場合、 8,000本を作る必要があります。
8,000本のワインを製造した際の販路計画を作成します。
② ワイン日記をSNSに週一回以上発信する。
▶ SNSでワインに関すること、勉強したことについて発信を行います。
③ 醸造技術を習得し、成果報告会に実物を持参する。
▶ 醸造技術の習得は、独立行政法人酒類総合研究所が実施する講習を受講します。
実技は、ヒトミワイナリーで勉強します。
空き時間には、他のワイナリーに訪れ、自分の目指すワイナリーを作っていきます。
【東近江市SIB 田園にとけこむシェアオフィスsubaco.を育むプロジェクト】
東近江市SIB 田園にとけこむシェアオフィスsubaco.を育むプロジェクト 募集ページ
「subaco.プロジェクト」代表の藤田様よりご説明いただきました。
人口減少、空き家増加、農村の新たな魅力発信として農村部でシェアオフィスを作ります。
subaco.プロジェクトがシェアオフィスを作る理由には以下の社会の流れがあります。
・働き方が多様化
・起業家の増加
・副業の可能性
農村部のシェアオフィスは、全国で10箇所もありません。
シェアオフィス「subaco.(スバコ)」は、田園が広がる農村地域にあります。
標高250mに位置し、琵琶湖を見下ろすことができます。
subaco.は以下の方を中心にご利用いただくことを検討しています。
・ビジネスパーソン
・フリーランス
・起業家
・地域の団体、活動
こうした方々と共にsubaco.から新たな動き、ビジネスを生んでいきます。
以下の成果目標達成を目指し、事業を進めていきます。
① ペルソナ(サービス・商品の典型的な利用者像)を設定して広報活動
▶ 利用者像を設定し、subaco.を広く知ってもらうための広報活動を行います。
② 市内外で月額利用者オーナー10人集める。
▶ 市内外で月額利用者のオーナーを10人集めます。
③ 地域とのつながりの構築(自治会との連携プログラムづくり)
▶ subaco.に集う方と地域の方とつながり、何かできたらと考えています。
【東近江市SIB 働くマインド育成プロジェクト】
東近江市SIB 働くマインド育成プロジェクト 募集ページ
TeamKonQ(チーム困救)の野々村様よりご説明いただきました。
TeamKonQは、引きこもりの経験がある方や働くことに工夫が必要な方、障がいを持っている方の就労支援を行ってきました。
福祉業界で働く若者の定着率は低く、早期退職している現状があります。
TeamKonQは、この現状について若者の仕事に対する姿勢や考え方を育てる場所がないことに原因があると考えています。
TeamKonQは働く意義や価値を伝える場所やツールが必要であるとし、主に以下の活動を進めていきます。
・働くマインド勉強会の開催
・地域に拡げるためのアイテム(共感するコトバの地図と映像)づくり
TeamKonQは、福祉の現場に立つ人の見える景色を素敵にしたいと考えています。
若者が現場で得た気持ちとコトバは、時代や制度が変わっても変わらず残していきたいものだと野々村さんは語ります。
マインド勉強会にて若者が現場で見てきた景色、持った感情の共有を行います。
マインド勉強会やアイテムを通して価値創造思考を持つ若者を増やします。
働くマインド勉強会から生まれたコトバを見える化し、地域に拡げていきます。
若者が仕事をこなすだけの状況ではなく業務の生産性を高める動きや仕事の継続力へと変えていき、若者の働く質の向上を目指します。
説明会参加者の声
参加者からは、以下のお声をいただきました。
「空き家、農村地域、若者の就労など容易に解決できる課題ではありませんが、事業者さんのお話を聞いて、課題に向き合う覚悟が伝わってきて地域の未来に希望を持てました!」
「ビジネスや地域課題、社会的投資という言葉は難しく、自分には遠い存在に感じていましたが、事業者さんの活動を知る中でそれらの言葉を身近なものとして捉えることができました。ぜひ応援したいです!」
「いろんな動きが東近江市に生まれていることに感動しました。東近江市にシェアオフィスができること、東近江市産のワインが生まれること、働くマインドを持った若者が増えること、それぞれのプロジェクトの実現が待ち遠しいです。」
説明会を終えて
説明会後の会場では、事業者に改めてお話を熱心に聞きに行く方、あたたかい応援をする方の姿が見られました。
事業者の覚悟や熱意を感じていただける時間となったのではないかと感じています。
今後の事業者の活動にご期待ください!
改めてご参加いただいた皆様、この度はありがとうございました。
皆様からの応援・出資を心よりお待ちしております!