プロジェクトニュース
2022年12月23日
「有田川町木質バイオマス発電事業B号匿名組合」 2022年12月18日オンライン説明会 質疑応答
12月18日(日)にオンラインにて「有田川町木質バイオマス発電事業B号匿名組合」の出資説明会を開催いたしました。
有田川バイオマス発電所は、100%和歌山県産未利用材を活用することによる林業の活性化や発電時に生まれる副産物を地域資源として再利用することで、地域経済の発展・循環など多くのメリットをもたらす地域貢献型の木質バイオマス発電所をめざしています。
当日の質疑応答の内容を掲載いたします。
質疑応答
Q.バイオマス発電の一番の課題は、木材(間伐材)の安定的な供給、確保だと思います。
他のバイオマス発電では、海外からの輸入のためなかなか入ってこない上に円安のため、事業そのものを中断しているところもあると聞いています。
有田川バイオマス発電所は100%未利用材を納入するということで、その点の心配はないと思いますが、20年間という長いスパンで年間1万トンの間伐材を継続して安定的に確保していくのか具体的に教えてください。
A.お話の通り、ウッドショックで木材の価格が高騰し、戦争や円安も重なったことで、兵庫県でもバイオマス発電所の運転が中止となりました。
大きなところは海外の木材に頼っていますが、有田川バイオマス発電所は900kwという小さな発電ということもあり、ひと月に900トンの木材の確保について近隣の森林組合や林業協議会のみなさんなどにご協力いただいています。
有田川町からも1トンあたり1000円の補助金が出ていますので、有田川町のエリアから今後も継続的に持ってきていただけると考えています。
地域の未利用材の活用で円安などの影響を受けないので、ほぼ大丈夫だと考えています。
Q.20年間という長いスパンなので、長期継続契約のような形で年間1万トン確保するということを担保するということも視野に入れるべきではと思うのですが、森林組合や林業の方が長期の契約をできるような交渉はできるのでしょうか。
A.契約といった形は難しいですが、有田川町にしても山にはたくさんの木があります。
木を出していただくことに関しては林業家のご意思になるため、今後継続させるためには価格次第になってきますが、有田川バイオマス発電所では一定量あれば金額ベースが決まってくるため、林業をされている方も木材を出しやすい状況です。
これまで山に捨ててきたものを発電所に持ってくるとお金になり、山は手入れが必要不可欠なのでその意欲は衰えないと考えています。
今後地道な努力を続けていこうと考えていますが、森林を持っていれば排出権取引ができるなど、カーボンニュートラルの取り組みに対して追い風が吹いています。
山にはたくさん木材はあるので、いかに木材を出していただけるかが今後の課題になってくると思います。
Q.FIT制度終了後はどのように運営される予定ですか?
A.まずはこの20年間をしっかりと運営していく予定です。
FIT制度終了後について現時点で考えられるのは、電力市場へ売る形や、国、地域、例えば有田川町の施設に供給するといった形です。
有田川バイオマス発電所を原見社長とともに立ち上げたシン・エナジー株式会社が電気を買い、一般家庭へ小売として提供させていただいているご家庭に供給させていただくなど、いろんなやり方はあると考えています。
電気の制度、ルールに合わせていく形になりますが、発電所は維持しながら海外からのエネルギーに頼ることなく、日本にある間伐材等を使用した発電を持続させていければと考えています。
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満額調達まで残りわずかとなっております。
募集締め切りは12月31日ですが、出資金額が出資金募集最大金額に達した場合、その時を持ちまして出資の募集を終了します。
出資をご検討いただいている方はお早めにお申し込みください。
→【有田川町木質バイオマス発電事業B号匿名組合】詳細・募集ページ
以下では、11月6日の質疑応答を含めた説明会の様子やダイジェスト動画を公開しています。
こちらも併せてご覧ください。
→2022年11月6日 説明会レポート